「子供に習い事をさせたいけど何がいい?」
「子供が行ってみたいという習い事は費用が高いの?」
「予算は平均でどのくらいなの?」
「いつから始めればいいのか?」
習い事も色々なジャンルがあり、通う日数や掛持ちすることで金額にも誤差がでます。
年齢別、男女別でも習い事の違いがあるため、調査によるランキング形式で分かりやすく解説します。
それぞれのご家庭にあわせた日数、時間、費用を考えながら、まずは、本人が何を習いたいのか、なぜ、その習い事がよいのか、親子で話し合えるきっかけの参考にしてもらえると嬉しいです。
小学生の人気習い事ランキング
小学生の習い事は年齢(学年)や性別によってもさまざまです。
子供がやってみたいと思う習い事や親が勧めたい習い事で違いがある場合、なにを基準に決めたら良いのか不安になったり、困ってしまうこともありますよね。
ランキング形式にすることによって、分かりやすく解説していきます!
男女別/小学生人気習い事ランキング<上位5位>
引用元:学研教育総合研究所(学研教育総研) https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/common/img/logo.gif
2022年度の小学生がいちばん多く習っているのは「水泳」で、低学年~中学年での人気があり、小学校3年生までは、全体の3割ほどが水泳を習っているという結果になっています。
水泳は、2013年位からランキング上位を維持している人気のある習い事です。
次に人気の「音楽教室」は、男女別にすると男子:9.2%、女子:23.8%であり、女子の比率が非常に高いのが分かります。
しかし、上記の表から分かるように、最も回答が多いのは「習い事をしていない」です。
小学生の1/4は習い事を経験していないことになり、ここ数年は、その割合も増えつつあるようです。
まずは、男女別に5位までの人気のある習い事を表にまとめました!
男子 | 1位 | 水泳 |
2位 | 塾 | |
3位 | 通信教育 | |
4位 | 英語塾 | |
5位 | サッカー | |
女子 | 1位 | 音楽教室 |
2位 | 水泳 | |
3位 | 英語塾 | |
4位 | 塾 | |
5位 | 通信教育 |
水泳
最近は、常に習い事の上位にあり、体力づくり、心肺機能を高める目的として親が勧めるケースが多いようです。学校にプールがない場合も理由の1つにあります。
費用として入会金は体験をすると無料になる場合があり、平均で3.000〜7.000円位。月謝は通う日数やコースによっても違いはあるが、5.000〜10.000円位が相場。
その他に水着やキャップ、ゴーグルなどの諸費用も5.000円前後かかります。
英語/英会話
2020年度から、小学校で英語の教科が必修となり、世の中もグローバル化のなかで英語のスキルが求められる時代、ますます人気が上昇しています。
何よりも受験では必要不可欠であり、将来的にも影響が高い1つです。
入会金は10.000〜12.000円位、月謝は6.000〜10.000円位です。
教材費等は年間で20.000円前後がかかります。
音楽教室(ピアノなど)
子供の希望も多いが、親が習わせたいとの希望で始めることが多い。音感や指先を使う事で脳の活性化を促すことから、親の希望が多いのも理由の1つです。
入会金、月謝共にそれぞれ5.000〜10.000円位。
教材費は、半年に1回程、5.000円位かかります。
それ以外に、発表会の参加費などで、年10.000〜30.000円位、衣装代として10.000円位かかります。
学習塾
小学校の中学年から高学年にかけて多くみられるのが学習塾などです。
学校の勉強、テスト対策、進学を考えているなどの理由が多数である。
こちらは年齢によって、費用の差がおおきい習い事です。
文部科学省データでは、公立小学校で年間40.000~130.000円位、
私立小学校で年間150.000〜540.000円位となっている。
通信教育
最近では通信教育も人気です。テキストの教材だけでなく、タブレットを使用しながらゲーム感覚でできるのも学習時間を楽しんで進められます。
自宅にいながら分からないことも聞ける環境で、リラックスした状態のなか学べます。月謝は、3.000〜10.000円位です。
学年別/小学生習い事ベスト3
次に紹介するのは学年別に人気のある上位3位までを表にまとめてみました。
低学年ではダントツに人気の水泳が上位を占めていますが、高学年になるにつれて
受験や将来のことを考慮してか、塾や通信教育などの勉強系が上位にあがっていますね!
1位 | 2位 | 3位 | |
小学1年生 | 水泳 | 英会話 | 音楽教室 |
小学2年生 | 水泳 | 音楽教室 | 通信教育 |
小学3年生 | 水泳 | 音楽教室 | 英会話 |
小学4年生 | 水泳 | 音楽教室 | 塾 |
小学5年生 | 塾 | 音楽教室 | 水泳 |
小学6年生 | 塾 | 音楽教室 | 英会話 |
次は、系統ごとに分類しました。
運動が得意、音楽が好き、勉強に集中したいなど、習いたいジャンルもそれぞれです。
上記に詳細がなかった習い事はこちらで紹介していきます。
勉強系:塾・英語塾(英会話)・通信教育 ・そろばん
そろばん
携帯や電卓の普及で計算するのも便利な世の中になっており、現代では、そろばんを使って計算することなど無くなっています。しかし、近年でも根強い人気があるのは、やはり計算する速度や暗算がスムーズにできるようになるからでしょう。
その他にも集中力がつく、頭の回転がはやくなるなどの利点もあります。
月謝は低料金で、週1で3,000円位、週2〜3回になると、6,000円〜8,000円位で、経済的にも助かりますね。
スポーツ系:水泳・団体スポーツ(野球/サッカーなど)・ダンス/バレエ・武道
スポーツ系は、個人競技のものから団体競技のものまで数多くの幅広い種類があります。見学やお試し体験をすることで興味が湧くかもしれません。
ダンス・バレエ
女子に人気の習い事でもあり、幼少期から始めることも多いようです。体が柔らかいうちから始めることによって、柔軟性を保ち、姿勢も良くなり、リズム感や表現力も身に付きます。
ダンスにも色々なジャンルがあるため、子供にあったものを探してみるのもいいですね。
ダンスの月謝は、約5,000円位で、バレエの場合は週1のレッスンで、7,000円〜10,000円位が妥当な費用になります。
団体スポーツ(野球・サッカーなど)
大人数の仲間と切磋琢磨しながら、協力しあって目標に向かって一緒にやり遂げることで心も成長できます。
それに加えて、挨拶と礼儀正しさを学び、筋力もついて健やかに体も成長し、チームワークも身に付きます。幼少期の早い段階から始めればアスリートとして将来の夢の1つの選択肢ができるかもしれませんね。
月謝としては、チームやクラブにもよりますが、おおよそ3,000円〜と始めやすい料金ではあります。しかし、強豪チームになると遠征費用や寄付などがプラスされます。
武道(空手・柔道・剣道)
男子の習い事としては今でも人気があります。その理由としては、大きい声を出せるようになったり、礼儀作法をしっかり身につけられて、心身共に強くなることで、集中力もつくようです。
月謝も3,000〜7,000円位とリーズナブルではありますが、別途、道着や剣道では道具一式が必要です。強く、たくましくなりたいと思う男の子には必須な習い事になりますね。
教育系:ピアノ(音楽教室)・習字・絵画(アート)
スポーツが苦手な子供でも、芸術方面の才能を導き出せるかもしれません。こちらもお試し体験などから参加してみると良いですね。
習字
現代ではスマホやパソコンがあることで字を書くことが少なくなっています。
それでも人気がある理由としては、集中力がつき、語彙力もつき、さらに文字がきれいに書けるようになる。などがあげられます。キレイな文字を書けると人からの信頼も得やすくなり、一生、価値のあるスキルになります。
月謝の相場も、約3,000円〜とお手頃な費用となっています。
絵画(アート)
小学生の絵画教室は、ほぼ同じ画材を使って、同じ対象物を描くことやものづくりがほとんどです。多くの絵画教室で共通していることは、子供に道具の使い方、鉛筆・筆の持ち方から、描き方までを教えてくれることです。
月謝は、5000円〜8000円位が平均です。
月謝以外にも、入会金が必要な教室もあるようなので確認しましょう。
また、道具の費用として(スケッチブックや水彩絵の具など)別途必要になり、購入する道具を指定している教室もあるため、こちらも前もって把握しておくことが大事です。
絵画教室で芸術に触れた子どもは、感受性豊かに成長できますね。
h3, 体験型
ボーイスカウト/ガールスカウト(下記のQ&A参照)など
習い事をはじめる時期は?ベストな年齢ってあるの?
習い事をはじめたい、やってみたいと思うときが始めるキッカケになります。
小学校に入学する前から始める子もいますし、幼少期に親がススメる場合では子供が嫌がったり、行きたくないと言えば続けられない場合もあります。
次に、嫌がる場合の対処法もケース別に解決できるよう参考にしてみてください。
引用元:学研教育総合研究所(学研教育総研) https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/common/img/logo.gif
このグラフでも分かるように、習い事を始めたきっかけや理由として、本人がやってみたい、行きたいとの回答が過半数越えの62%を占めています。
男女別では、男子は59.1%、女子は64.7%と女子の割合が多い結果となります。
次は、体力づくりや運動の向上に繋がるからという回答が多いのは、一番人気の水泳の習い事に直結している。こちらは、男子の割合が38.1%、女子26.5%となっています。
3番目としては、将来に役に立つからとの回答が22.1%だが、高学年の男子の回答が32.3%と最も多いことがわかりますね。
嫌がる場合の対処法
その時と場合によっても原因は多種多様です。
親子で話し合いながら無理なく続けられるように、それぞれの対処法について説明していきます。
1.はじめから興味がない、やる気がない
→ここを頑張ればこうなるよ!とこの先の楽しいことを連想させてモチベーションをあげる。
2.先生や指導者と相性が合わない
→担当を替えてもらう、ちがう教室に通わせる。
3.成果や結果が出ないことでやる気を失う
→継続する力が良い結果を出せること、それがたとえできなくても自分の努力の結果が素晴らしいものであることを伝える。
4.友達とケンカして、いじめられて行きづらい
→子供同士で解決できればいちばん良いが、無理な場合は習い事先の先生に相談する。
5,遊びたい、面倒くさい、宿題が出来ない
→優先順位を親子で話し合う、習い事が多すぎないか?、睡眠時間がとれているか?など
先ずは子供と話し合う機会を作って、その原因にあわせて対処しましょう。
子どもに習わせて良かった?!結果論
(アンケート:「小学生に習い事は必要だと思いますか?」ママ・パパ50人に聞きました)
引用元:株式会社EPARK
この表でわかるように9割の親が小学生のうちに習い事をさせてよかったとの結果となっています。
自分に自信が持てるようになり、度胸が身に付くと、
積極性を発揮し、コミュニケーション能力も上がります。
生活のリズムができることで、体が健康で丈夫になった。
など、将来の成長や自立心にも繋がるキッカケになります。
最新版!珍しい!おススメの習い事
小学校から2020年度よりプログラミング教育が必修科目となっており、親の関心もあり、ここ最近の人気の習い事として上昇中です。
教育関係だけでなく、スポーツにも多様なジャンルが増え、興味があるものが分散されている傾向もあります。
モンテッソーリ
モンテッソーリ教育は1つの教育法であり、基本の考えに沿って子供の発達に合わせながら環境を整えて行くことです。詳細は下記のサイトへ
https://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/index.html
パソコン/プログラミング/ロボット/グラフィックデザイン
プログラミングの授業も2020年度から小学校で必修化されており、ここ数年、人気がある習い事です。ロボットやゲーム作り等を簡単なことから学べます。
現代ではパソコンも身近なものであり、子供も動画作成やアプリの開発などにも興味を持っています。子供向けの「ジュニアプログラミング検定」もあり、小学校の高学年からの子供に人気です。
Q&A
Q.オンラインでのメリットは?
自宅で出来るため、送迎の必要がない
時間の調整ができる
Q.送り迎えがある習い事って?
水泳(スイミング)は比較的、送り迎えがある場合がほとんどで
送迎のバスを利用している人が多い習い事です。
その他の習い事は自分で通うのがほとんどですが、まずは習い事先に確認してみましょう。
Q.ボーイスカウトはどんなことを学ぶの?
ボランティア活動や野外でのキャンプなどを体験したり、地域の清掃、募金活動などの社会での活動を経験できます。海外では宇宙飛行士の過半数以上が子供時代にボーイスカウト経験者であると NASAのデーターにあります。日本では年齢ごとに分かれて活動しています
費用はおおよその金額ですので各地域の団体に確認しましょう。
初期費用や制服代は別途かかるようです。
・ビーバースカウト(小学1~2年生)3,500円程度
・カブスカウト(小学3~5年生)9,500円程度
・ボーイスカウト(小学6年生~中学3年生)12,500円程度
・ガールスカウト(入会条件はなく、就学1年前の少女から成人女性まで)
3,000~4,000円程度
※ボーイスカウト体験案内
https://www.scout.or.jp/experience/
※ガールスカウト体験案内
https://www.girlscout.or.jp/join/event/
Q.無料
体験教室(ショッピングモールなどで開催されるイベントなど)
全国のイベント日程など時間があるときに調べてみるのも良いですね。
Q.安くておススメな習い事は?
自治体の講座・教室
そろばん・習字・ダンス・ギター・絵画など地域によってさまざまです。
各自治体へのお問い合わせにて確認をお願いします
参考に1部の地域の取り組みを上げておきますので、参考にしてみてくださいね。
https://manabi-mirai.mext.go.jp/search_program/detail/000802.html
まとめ
大事なのは、子供のやる気!興味があるもの、継続できるものにかぎります。
親は出来る範囲で金銭的なやりくりをしながら、子供のモチベーションをあげられるよう
協力できればいいですね。子供が途中で投げ出したくなるときや、悩んでいるときには、サポートしながら成長を見守るのがベストですね!
中学生や高校生になると部活や学習塾などで時間を費やしてしまうため、小学校のうちに楽しんで学べる習い事を親子で話し合って決めましょう。
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