「急に歯が痛み出した!」
「ずっと前から鈍い痛みがあった!」
「歯みがきしているときに歯ぐきから出血する!」
そんな症状に心当たりはありませんか?
長い間、虫歯や歯周病をそのまま放置していませんか?
虫歯があるのは分かっていた、歯周病も指摘されたことがある、銀歯が外れたまま放置しているけど痛みが無かったから大丈夫と思っていませんでしたか?
しかし、虫歯は自然治癒しませんし、歯周病も初期には痛みを感じないため、そのまま放置すると、炎症はどんどん進行し、さらに歯周病菌は全身にも影響を及ぼすこともあるのです。
このまま放置していると症状が悪化し、治療期間や治療の費用も多くかかる上に痛い思いをしながら治療しなくてはならないなどリスクが増えるばかりで、なにも良いことはありません。
先ずは、歯科医院に行って定期的に受診することが必要不可欠です。
歯科医院に行くタイミング
1.最低でも1年に1回は定期健診
自分には虫歯がないから大丈夫!と思っている方も歯磨きの仕方が不十分だと知らない間に歯周病が進行している場合があります。
歯石は歯みがきでは落ちません。歯医者さんで機械的に除去する必要があります。歯垢や歯石は口腔内細菌の温床でもあります。それらが常に付着していることで気づかないうちに奥歯や歯間に小さい虫歯ができているかもしれません。
歯周病も重症化するまでは、ほとんど痛みを伴わないため気付きにくいのです。
2.歯が痛くなってからでは遅い
歯の痛みが強くなったときは既に危険信号です。神経の治療や被せているものの治療になると治療の日数、高額費用と更に長期的な時間と労力が必要となります。痛い思いをするのは自分です。そうなる前に定期的に歯医者さんで検診を受けることによって早期発見、早期治療ができます。
早めに治療ができれば、ほとんど痛みもなく、治療期間や費用も最低限で抑えられます。
3.かかりつけの歯科医院を見つけよう!
定期的にお口のメインテナンスをすることによって、予防歯科を徹底し、クリーニングもできます。健全な自分の歯で美味しく食事を摂取することができ、健康に長生きできる秘訣にもなります。一生、自分の歯で食べられたら一番、幸せですよね。
口の中の細菌
皆さんは、たかが虫歯、ただの歯周病と思っていませんか?
実は、お口の中だけの問題ではないのです。
序文でもお伝えしたように、口腔内の細菌によって様々な病気を引き起こしかねません。
高齢者は嚥下困難から誤嚥性肺炎のリスクとなります。
乳幼児に口移しで食事を与えると大人の歯周病菌や虫歯の菌をうつしてしまうため絶対避けましょう。
重度の心臓病や脳の病気にも関わる事例があります。全身状態が悪いときは、命に関わることにもなり兼ねませんので、お口を清潔に保つことが病気になるリスクやさまざまな感染のリスクを少しでも減らせることができるはずです。
健康維持には歯磨き
歯磨きだけでなく、フロス(糸ようじ)、歯間ブラシ、舌ブラシなど正しい使用法でお口の健康を維持することで全身の健康にも繋がります。
そのためには、かかりつけの歯科医院での自分にあった正しい口腔内の清掃指導を受け、それを自分で継続することによって、はじめて虫歯や歯周病の予防ができるのです。
歯磨きや小道具を使用するのが面倒くさいからと歯磨き粉の種類にこだわったり、うがいをするだけでは良くなりません。
ブラッシングを含めた清掃とあわせて併用することで口腔内の環境を良い方向に導くことができるのです。
歯みがきの回数
食後の歯磨きはもちろん重要です。しかし、食べてすぐ磨くと酸性化しているためエナメル質を崩壊させてしまうのではないかとの見解もあるようです。
それならば、食後すぐにうがいを行うことによって、口腔内は中和され、問題なく歯磨きが可能になります。
まずは、食べる時間をしっかり決めて、ダラダラ不規則に食べないこと。
もし、どうしても食べたくなったら歯を磨くことをお勧めします。
周知してほしいことは、寝ている時に一番、口腔内の細菌が繁殖しやすいということです。
ですから就寝前は特にしっかり時間をかけて歯磨きや補助道具(フロス・歯間ブラシ・舌ブラシなど)を使用することが重要です!!
朝も乾燥でお口の菌が増えてネバネバしていることも多いはず。歯磨きは食後だけでなく、お口の不快感に気づいたら、含嗽(うがい)とあわせていつでも出来ればベストですね。
まとめ
歯が痛くなったら、すぐ歯科医院に行きましょう。
虫歯や歯周病だけでなく、根尖の病巣、親知らず、骨髄炎などレントゲンを撮ってみないと分からない場合もあります。
虫歯は自然治癒しないですし、歯周病も間違ったブラッシング方法だと改善できません。
日頃から、お口の健康管理を行うことで、全身の健康も維持できるのです。
今、歯に痛みが無くても黒くなって欠けている歯がないですか?
歯垢・歯石ついていませんか? 着色はついていませんか?
歯茎が腫れたり炎症を起こしてませんか? 歯がグラグラしてませんか?
今日からでも自分のお口の中を見る習慣を取り入れることによって、口腔内の変化をすぐに察知することができるようになります。
これから、マスクを外しても自信をもった笑顔で日常を送れるように歯科医院には必ず定期的に受診することを心がけましょう。
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